個人向け国債は、日本国政府が発行する個人を対象とした債券です。4つのポイントがあります。 1. 高い安全性:満期時の元本、半年ごとの利子の支払いを日本国政府が責任を持ちます。経済環境の変化などで実勢金利が上昇した場合でも、元本部分の価格は、0.05%(年率)の最低金利保証が設定されています。 2. 1万円から購入可能:額面金額1万円から1万円単位で手軽に購入できます。購入金額に上限はありません。 3. 満期、金利タイプの異なる3つの種類から選べます。 基準金利:市場実勢利回りをもとに計算した期間の固定利付国債の想定利回り ・3年債(固定金利型):利率=基準金利-0.03% ・5年債(固定金利型):利率=基準金利-0.05% ・10年債(変動金利型):利率(実勢の金利水準をもとに半年ごとに変わります)=基準金利×0.66 *金利決定にあたり、利子計算期間開始時の前月の10年固定利付国債の入札結果から算出される金利が基準となります。 4.中途換金が可能:発行から1年が経過すれば、いつでも1万円単位で換金が可能です。受取金額は、売却される額面金額に経過利子を加えた金額から直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれた金額となります。 国債の利子は、受取時に20.315%の税金が差し引かれます。 新型窓口販売方式による国債(新窓版国債)は、額面5万円から購入できる法人・個人を対象とした国債です。証券会社や銀行などの金融機関が国から国債を入札または市場で手に入れた国債を独自の値段で販売することです。プランにあわせて2年、5年、10年等の期間が選べます。利率は償還まで変わらない固定金利型です。 日銀がマイナス金利政策を導入後、大手現行が定期預金金利を年率0.01%(税引前)へ引き下げしました。その中で、最低金利が年率0.05%(税引前)と保証されている個人向け国債に注目度が上がっています。